2020。
運転中、通りかかった民家の庭先でシャボン玉を飛ばして遊んでいる光景を目にしました。
楽しそうなお正月のワンシーン。シャボン玉を吹いているのはお父さんでしょうか。なんとなく顔が無表情で面白かったです。子どもの為にただただシャボン玉を作り出す事に専念していて、それ専門のロボットのように見えて車の中でひとり笑ってしまいました。
明けましておめでとうございます。
新しい年ですね、良いことがたくさんありますように。その為にもポジティブでいたい、そうすれば幸せも僕の元にやって来やすいでしょうから。
なんと、今年もお年玉を貰ってしまいました。・・・うん、断る理由がありません、頂戴します。
抱負的なことを言うと縛られそうなんですが、一つだけ言うとすれば絵をたくさん描きたいですね、描けるようになりたい。
僕の街は割りと暖かいお正月です。外からは子供達の賑やかな声が聞こえてくる。
いい感じの始まり方だ、2020。
皆様、今年もよろしくお願い致します。
バグ。
右手の薬指の第一関節と第二関節のちょうどあいだに毛が一本生えてくる。
見つける度に抜くんだけど、痛い痛い。
生えてくる訳だから栄養が行き届いているわけで・・・。
せっせと僕の体は薬指のハニー(命名)に愛情を注いでいる。
抜いている訳だから「要らないよ」と頭で説得してるんだけど、体は全然言うことを聞かない。
この一本の毛。癖っ毛なんです。
そんなトコにまで個性出すかね、ははっ。
AI.にはこういう遊び心も教えたいですね。何でもかんでも合理性ばかりじゃないよって。
どんな感じだろ、数式の最後に(笑)って付けるとか?人間には分からんジョークだな。
無駄なことに心血注いで人類は・・・いいや。
とか言いつつ抜くんですけどね。
で、また生えてくるんですけどね。
My dear ハニー.(笑)
楽しいの冷たい所。
調子に乗る。関西弁では「いちびる」。
いちびって顔が真っ赤になるような思い出は2、3個しかないけど、それがトラウマ認定されたからいちびりが禁止事項となった。
そして、そういう思い出は大抵笑われて無くしたくても他人がその面白さからよーく覚えているということは良くある。そんな時はそいつ死んでくれないかなと思う・・・いや本気で(笑)。
でもいちびって、笑われて、恥をかいたら、もう楽しいを放し飼いに出来ない。首輪にリードで安全を担保する。
楽しいを見張る僕。
これもう楽しくないのと同じ。
昔のバイト先にバンドをやっている人がいて、その人とは同じ時間じゃなかったんだけど交代の時に少しだけ話す機会があった。
その人とは共通の趣味もあって僕は好きだった。カッコ良かったしトゲが無くてほんわかする人だった。
ある日僕はその人とそれぞれが抱く夢について語り合った。
僕にもその人にもやりたいことが明確にあって、でもどちらもそれを叶えることは容易な事ではない夢だった。
僕はその人に何ていう聞き方をしたのかな、覚えてないけど僕の問いかけに対してその人は・・・たしか要約すれば自分の好きなことを信じてやることは素晴らしい事だ的な話。
おぼろだけど、その人のセリフは青春スポ根漫画みたいでかなりキザだった。自分の言ったセリフに恥ずかしさを感じたのだろう、その人の顔はみるみる真っ赤になっていった。
その人にとっても夢に向かってひたむきに挑んでいた頃で、そんな話をしている内に熱くなったのだろう。
恥ずかしがりながら自分の信念を語るその人の姿をみて、僕も恥ずかしくなった。
それは僕もその人と同じ気持ちを持っていたからだった。こういう気持ちをあえて言葉にすると恥ずかしい場合がある。
でも恥ずかしさは僕とその人を融和した。
その人はしばらくして東京のある音楽系の芸能事務所に所属することが決まり、夢に一歩近づいた。
遠い人になっちゃったけどその人に言いたいことがある。ありがとうだ。
あなたの真っ赤な顔には誠実さと親しみときらめきがあった。
僕には青春らしい青春はなかったけどそういうものがあるとするならば、きっとあなたの真っ赤な顔に僕まで真っ赤になっちゃうようなあんな感じを言うのだろう。
楽しいや夢中になることは絶対に悪いことではないはず。それで恥ずかしい目に合ったとしても手放す事はしちゃダメで、恥ずかしいは恥ずかしいけど悪いことばかりでもない。
"あきばっか〜の"の人たちくらい突き抜けて楽しむことをしたい。
恥ずかしいをもっと出していこうかな。
・・・トクサツガガガ、見たくなってきた。風花ちゃん、良いっす。
「ちいさこべえ」
今週のお題が「好きな漫画」と初めて挑戦するには易しいテーマだったのでやってみようと思います。
好きな漫画はいろいろあるのですが、今日は望月ミネタロウ先生の「ちいさこべえ」という漫画の事を書いてみたいと思います。
この漫画に行き着く道順はですね・・・
僕は映画が好き→とくれば黒澤明→黒澤明は山本周五郎の小説をいくつも映画化している→山本周五郎の小説をたくさん読む→山本周五郎の「ちいさこべ」は漫画化されているらしい→望月ミネタロウの「ちいさこべえ」に辿り着く。
という感じです。
TSUTAYAのコミックレンタルで借りてみて、とても面白くて、また読みたくなってまた借りて、しばらくしてまた読みたくなって、そして買う。そのくらい好きな漫画です。
絵が可愛いんです。特に女の子が。あと、小物?っていうんですかね、茶碗とか急須とか料理とか靴とか、そういう小道具類が洗練された線で描かれていて、デザイン的というか、とても可愛らしくて僕はよく真似して描いてみたりしてました。そういう小道具類を描くことの楽しさを教えてもらいました。
原作の舞台は江戸時代。漫画はそれを現代へと移しています。
物凄くざっくりとあらすじを言わせてもらうと。
町内のほとんどが燃えてしまう程の大火事で店と両親を失った大工の若棟梁「茂次(26歳)」とその火事で燃えてしまった福祉施設で行き場を失った子どもたちの世話をしている茂次の幼馴染「りつ(20歳)」。りつは子どもたち(5人)を引き連れて茂次の実家に身を寄せます。茂次とりつには様々な困難が降りかかりますが、「大留」(茂次の工務店の名前)を建て直そうと懸命に生きていく。そんな2人の姿を描いた物語です。
この子どもたち。あんまり可愛くありません。憎たらしいし、反抗的で、反逆的で、もう言ってしまいます、くそガキです(一番下の子は可愛らしいんですが)。望月ミネタロウ先生、及び山本周五郎先生、ごめんなさい。でも、読んだらわかります。(原作の方はそうでもなかった気がしますが)
茂次の顔は長髪のうえに伸びに伸びた髭のせいで、どんな表情をしているのかよくわかりません。りつも表情の起伏を見ることが出来ません。感情が露になるシーンでも隠されて見ることができません。僕はこの漫画のこういうところに強く惹かれました。何か不思議で最初はザワザワして、でも魅力的で、ある種のなんでしょう・・・快感? 以前、宮川大輔さん(あか~んの)が「チン寒ロード」と名付けたお股がひやっとするデコボコ道を車で走るテレビがあったのですが、なんかね・・・あんな感じの不思議な感覚を覚えるんです。(いや、違うなぁ・・・全然違うなぁ。)
漫画ってキャッチーなものかなって。でも望月先生のはちょっとそうじゃないんですよね。なんか凄く好きなんですよね。
物語の中盤。度重なる苦難に畳みかけるように、完成間近だった普請場のひとつが放火され燃えてしまいます。大留のみんなは請け負っていた施主に事情を説明して手付けを返そうと話し、暖簾分けした兄弟分も駆けつけてきます。しかし、茂次は借金を重ね再普請に取り掛かるとみんなに告げます。茂次の意地っぱりな態度にみんなは驚き反対し、失望すらされてしまいます。しかし、その態度の裏には彼らしいみんなへの配慮だったり、気遣いだったり、深い考えだったりがあって、それを知ったみんなは茂次を、自分たちの棟梁を信じられなかったことを悔いて、出来ることをやろうと前を向きます。このシーンからは本当に多くの事を学びました。素晴らしいシーンです。誰もが茂次を好きになるのではないでしょうか。
りつは「意気地なしより意地っぱりのほうが、男らしいです。」と茂次を勇気づける。
若いふたりが苦難に立ち向かう姿は本当に感動的で、何度も励まされましたね。
望月ミネタロウ作品で読んだことがあるのは「万祝」「東京怪童」「座敷女」「鮫肌男と桃尻女」「ずっと先の話(短編集)」「ショート・ボム(短編集)」。
「万祝」は海洋冒険モノ。好きです。鴨林が良いキャラしてる。「座敷女」は怖いです。「東京怪童」は名作です。「ショート・ボム」は・・・可愛いです。
ちょっぴり変だけど魅力的な人物を描く望月ミネタロウ先生の漫画。好きです。