ボレロと昴。
「昴」の10巻とラヴェルのボレロを用意する。ボレロは何曲か聴き比べて、ケント・ナガノ氏指揮のオーケにバッチシはまった。
ウォークマンでボレロを流す。10巻の昴がボレロを始める所から読み始める。ボレロは15分くらいあるから調整しながら読む。僕は7、8分くらいからスタートしてます。そうすると、ビタッと合う・・・訳じゃないけど、こう・・・いちばん、入り込めますね。
ちゃんちゃちゃちゃちゃん 、ちゃちゃちゃちゃっちゃん
ちゃんちゃちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ・・・
やめられない遊び。高まってくるテンション。こういう風に聴くために読むために描いたんだろうな、きっと。曽田さんも何度も何度も聴きながら描いたことだろう。(知らんけど)
この漫画「昴」好きなんすよねぇ〜。昴が自己陶酔癖を指摘されカァーと赤面するところなんか、すげぇ好き。変態みたいだけどちがくて、こういうとこ時々出るこの漫画が大好きですね。昴をこう・・・まぁ、いいや。いや、やっぱ言う。この昴ってキャラクターはひっぱたきたくもなるし、抱き締めたくもなる。変態じゃん。
時々この遊びやるんですけど、大音量で何度も(遊びなんて言うと怒られるかも)。なんか、ぶわぁ〜っと感じちゃいますね・・・。そして、非常に疲れるんですよね、聴いたあと。(やっぱ変態みたいになるなぁ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここで一旦書きやめて、今一度やってみました。
合うようにゆっくり読んだ訳ではなく、一コマ一コマの絵の表現に唸りながら見ていたら、15分が短く感じるくらいでした。本当に凄い、凄まじい。
もはや、絵の上の言葉が邪魔・・・じゃないんだけど・・・なんというか・・・野暮なくらいになっちゃって、このボレロ回の曽田さんの絵とボレロの音楽が痺れるんですね。
観客が恍惚とした表情になってくる。タッチも荒くなる。黒と白でここまでできるのですね。真っ黒い部分と真っ白い部分と激しいタッチが昴の内在するエネルギーを、むしろ余白で表しています、凄い。凄いって言葉を普段から使うもんじゃないですね、そうそう無いものなのに使ってるから、どうしても言葉の力が堕ちてしまう。これこそ凄いものなのに。
記憶が定かじゃないのですが曽田さんは天才を描くことが上手いとテレビか何かで誰かが言ってました(気がする、多分)。ですね。
曽田さんはこのボレロを頭の中で創っているとき、楽しかったでしょうね。完全に想像でしかないですけど、多分ここがやりたくて描いた漫画だから、イメージの中で創っていたのはずっと昔からのことで長い年月をかけて練り練り遊んだと思う。いいなぁ、たまらなく楽しいですよ。想像ですけど。
その過程で昴も肉が付いていって、ということは、昴はボレロを踊る為のキャラクターだったのか。ん〜・・・すげぇや。想像ですけど。
昴は店(?)の待ち時間に置いてあった本棚に並んでいて、その時初めて読んだ。実は曽田さんのは「昴」しか読んだことないんです。また出た僕の開拓しない悪い癖。でもいい。僕は、出会いとタイミングを大切にしてる・・・訳じゃないけど、こういう方が合ってるから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上のちゃちゃちゃちゃのリズム聴き取るの大変だった。合ってるかな?
ちゃんちゃちゃちゃちゃん・・・・。
「ち」が変に見えてきた。ゲシュタルト崩壊だ・・・。